子ども達のエピソード(9月)

 今年の夏も猛暑日が続き、子ども達は園庭で思い切り遊ぶ事が出来ない日々でしたが、9月後半になり吹く風が心地よく、やっと秋の訪れを感じられるようになりました。縄跳び、泥んこ遊びや鬼ごっこなど好きな遊びを友だちや先生たちと楽しんでいる元気な声が園庭に響きわたり、園庭での遊びを満喫させている様子です。

園庭にも秋らしい自然が見られるようになりました。畑の周りでは秋の虫を探したり、オジギソウに触れ変化を見て楽しんでいたり、落ち葉集めをしている子どももいます。

自然遊びの中でも人気なのはオシロイバナを使った色水作りです。オシロイバナを摘み容器に適量の水をいれ、指先で揉みながら透明の水を変色させたり、すり鉢などの道具を使いながら色をだしたり・・。思い思いの方法で鮮やかなピンク色水を作っていきます。色水をペットボトルに入れ、完成した子どもは「みてみて!」と完成した色水と得意そうな表情を見せてくれます。

色水遊びは、年上の友達が遊んでいるのを見て「不思議だな。面白そうだな」と思う所から興味が芽生えています。自分もやってみたいと思うと、友だちがやっている姿をよく見て、真似から遊びが始まります。

遊びを通して目標達成への意欲や、もっと良くするためにと試行錯誤したり、主体的に遊びに向かうことで確かな力が身に付いています。乳幼児期の主体的な遊びにより育つ力は、小学校以降の学びに向かう力の基礎を培います。これからも自然が身近に感じ触れる環境の中で、興味の種がたくさん芽吹き、豊かな心を育んでいけるよう取り組んでいきたいと思っています。

 令和6年9月 園長

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