子どもたちとのエピソード(5月)

 園庭には、2年前にボランティアの保護者と先生たちが作った小さな畑があり、いろいろな野菜を育て収穫を楽しんでいます。5月になり、その畑で育てたジャガイモを5歳児が収穫しました。品種はメークインと男爵(きたあかり)。大小さまざまのふっくらとしたジャガイモが沢山収穫でき子ども達も大興奮でした。

 とれたてのジャガイモは、蒸かして食べ素材の味を楽しみました。その後、クッキングでジャガイモ餅やポトフを作り、これからカレーにして食べ楽しみます。年下の友だちにもジャガイモの品種を詳しく説明した後にお裾分けしてあげ、とても得意げな表情が微笑ましかったです。

 子どもたちが豊かな人間性と生きる力を育むうえで、「食」は何よりも大切です。食育の1つである栽培体験は、野菜を育て食材に触れることで自然の恵みに感謝する気持ちを育み食材を身近に感じることや、食事をとおして命や食べ物を大切にする気持ちを培うことも目的にしています。

 今年度も、自分たちが育てたい野菜を決め栽培が始まり、園庭に沢山のプランターが並びました。育てていく中で、花が咲いたり、実が出来たりと生長するプロセスに興味・関心を持ちながら友達や先生と一緒に楽しんで欲しいと願っています。自分たちが育てた野菜を収穫し、みんなでどんなクッキングを楽しむのか。そしてどんな表情や言葉が湧き出てくるのかとても楽しみです。

令和7年5月  園長

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