実り多き秋。子どもたちの遊びも充実してきました。5歳児は9月から継続して制作してきたクレーンゲームやモグラたたき、ミニ動物園やトーマス号を走らせる等々、自分たちで作り上げたゲームセンターを展開していました。
5歳児になると「今日は○○を作ろう」「明日はこの続きをしよう」と目的と期待を持って園生活を楽しめるようになり、友達と相談しながら協力してよりダイナミックな遊びや活動を作り上げる力が養われます。「○○を作りたいから、大きな段ボールが必要!」と自分たちで必要性に基づき見通しを持つことができ、質の高い遊びにクリエイトしていきます。
遊びの充実の土台には、子どもたちが小さかったころ年上の友達が作り出したモノで遊んだという経験があります。「自分たちも作ってみたい。小さい子をお客さんで呼びたい」という思いが育ち、その思いが子どもたちの意欲的に遊ぶ原動力になります。
遊びを更に充実させるために、遊びを自分たちで作っていくという“主体性”と、その遊びをどう展開したいかという“目標”が出来ることで、盛り上がりも加速します。今回は、小さな子を遊びに呼びたいという思いが、意欲を沸かせていたように感じました。
そして友達と一緒に同じ目的を共有し、そこに向かって進んでいくドキドキ感やわくわく感。時には失敗しながらも完成した時の達成感や、お客さんが来てくれた時の充実感など、心に響く体験は幼児期に必要であり心豊かな育ちへ導いてくれます。
次にどんな遊びの芽が出てくるのか。また、小さなお客さんの心にはどう響いているのか。これからの子どもたちの姿が楽しみです。
令和7年10月 園長
