子どもたちのエピソード(3月)

園庭の桜も開花しはじめ春の訪れを感じる季節となり、3月17日、25日に年長57名の卒園を迎えることができました。

入園当初は、保護者との別れに泣いてしまう子もいましたが、年齢を重ねるごとに友だち思いの優しく逞しく大きく成長した姿は眩しかったです。

特に、年長児の1年間は友だちと協力して取り組むことが多く、夏のお楽しみ会、秋の生活発表会、冬のわくわく参観、四季の伝統行事。どの活動も話し合いから始めていました。

1つの目的に向かいみんなで考え合って進める作業は、なかなか時間が掛かることも多く苦戦している時もありました。様々な子どもたちがいる中、積極的な子に押されてしまう時もありましたが、『みんなで考え・みんなで決める』と時間を掛け丁寧に取り組んでいました。

友だちと関わる中で、同じ考えや自分とは違う考えがあることを知り、また自分と友達の気持ちを折り合いつけながら考えることは大変な時もありましたが、自然と工夫が生まれ、協力して作り上げることを楽しめるようになり、みんなで目標に向かう楽しさを味わえるよう変わってきました。

特に12月の生活発表会では、創立初!クラスの垣根を超え57名で取り組み大成功。みんなで考えたことが「できた!」という時は、喜びが何倍にも膨らみやり遂げた充実感を味わうことができるようになりました。

 小学校以上の教育で重視されているのは『主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)』。幼稚園でも、自ら好きな遊びを見つけ遊び込む『主体的』、友だちや先生とやり取りしながら活動を広げる「対話的」、遊びや経験を重ね工夫を深める「深い学び」という営みを重ねてきた子どもたちです。園で過ごした時間が土台になってくれることを信じ、これからも健やかに成長していくことを願っています。

令和7年3月 園長

       プレゼントいただいたモクレンです。これから先、何年も何十年も咲き続けてくれると思います。

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