子どもたちとのエピソード(11月)

 心地よい秋空の下、子ども達は園庭を駆けまわり好きな遊びを見つけ遊び込んでいます。今日も、自然に全身を動かして歓声をあげながら楽しんでいる子ども達の姿を見ていると、時には頼もしく思え遊びの中で獲得する無限の力を感じます。

 走る、回る、時には登る。個別の運動技術を習得する前に、遊びの中で身体を思いきり動かし、伸びやかに運動機能の発達に導くことが乳幼児期には必要だと感じています。だからこそ、私達は子ども達が伸び伸びと遊ぶことができる環境づくりを大切にしています。

 その環境の中には、「やってみたい!」と子ども達の好奇心が生まれる遊びがある事が重要です。環境が整い過ぎても与えられた環境で遊ぶだけに過ぎません。その加減を考えながら、子どもの姿を読み取り、程よく用意し興味を引き出すことを意識しています。

  「やってみたい!」の気持ちが生まれてくるよう、園庭には手作りの築山を作りました。デコボコの小さな築山ですが、小さな子ども達もバランスを保ちながら挑戦している姿を嬉しく思います。

 また、4.5歳児になると、挑戦している姿を多く見る鉄棒、登り棒や竹馬も時には落ちそうになったり、ぶつかったりし、時には小さい怪我をしながら身のこなしを掴んでいきます。思い切って挑戦し、出来た時の表情は眩しいほどに輝きます。友達が楽しそうに遊んでいる姿を見て「やってみたい」が芽生えるチャンスもたくさんあります。失敗しても大丈夫!!と結果よりも挑戦した過程を認めながら、意欲を引き出し挑戦する気持ちを支えていきたいと思います。

令和7年11月  園長

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