秋と言えば実りの秋。子ども達の成長にとっても実り多き季節です。快適な季節の中で、好きな遊びを見つけ、一人の世界に浸ったり、友達と一緒に共有したり思い思い遊び込める時間と環境が充実していきます。
子ども達が遊びの中で、『もっと』というキーワードが芽生えた時、私達保育者は大きなチャンスと捉え、遊びが更に発展する為に試行錯誤で仕掛けをしていきます。
現在、3歳児以上では『身辺材あそび』が大人気です。ご家庭からご協力いただいた空き箱やラップの芯などの身辺材がプレイルームで宝の山となり、子ども達はその沢山の身辺材の中から心惹かれる材料を見つけていきます。
はじめは何気なく材料を選び、繋げ接着させていく事を楽しみます。徐々に変化していくと、作りながら見立てたり、接着方法を工夫したり。更に展開すると、作りたい物に向かって材料を選び様々な素材を組み合わせ創造力を育んでいる様子が伝わります。
子ども達の力を更に豊かにするために、周りの人たちに認めてもらうことが重要です。持ち帰った子ども達の作品を通し、たくさんの会話を楽しんでください。そしてその作品から小さな頑張りをたくさん見つけ、褒め認めて欲しいと思います。認めてもらう経験が喜びとなり、次に『もっと』という思いが強くなってくると思います。
そして、その先には更に難しいものに挑戦しょうとする気持ち「学びに向かう力」が芽生えます。自由な発想で作り出すモノは、自分なりに少しずつ試し、やり替えて、それを繰り返すことでイメージするモノの完成を目指し、やり遂げた時の達成感をたくさん味わって欲しいと願っています。(子どもたちの様子がブログでも確認できます。)
令和5年 9月 園長