子どもたちのエピソード(4月)

 子ども達の元気な声が園に響きわたり、令和6年度がスタートしました。

 年長に進級した5歳児はとても張り切っていて、小さいお友だちの手を引きクラスに連れて行ったり、一緒に遊んであげたりと大活躍。泣いてしまっている子をなだめるのは根気がいりますが、一生懸命にあの手この手で気を引き紛らわせて楽しませてくれている姿に頼もしさを感じています。

 乳幼児が集団生活で過ごす目的の一つに、『友達・仲間とのかかわりの中で育って欲しい』という願いも込められています。園での生活の中で、子ども達が人とのかかわり方を学び、仲間と協力し、共に生活する楽しさを味わえるようにつとめています。

 友だちを含め、他者とのかかわる力は成長すれば自然に身につけられるということではありません。間違いなく乳幼児期に育つ芽があります。その芽が健やかに育つよう大人が環境を整え、子ども達にその機会を保障していくことが大切だと考えます。

 遊びを通し仲間とじっくり付き合い、仲間と遊び込む中で人間関係が深まります。4.5歳児になると、考え方や意見の違いから、ぶつかることや小さいながらに葛藤する場面も多々あります。しかしこうした場面を乗り越えてこそ、人とかかわる力が身に付いていくと思います。子ども達が家庭生活の中で育つこと、そして集団生活の中で育つことを保護者の方々と共有しながら、一人一人が育つ力を信じ支えていきたいと思います。

令和6年4月 園長

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