子どもたちのエピソード(1月)

 今年は、暖冬のおかげか春が近づいてくるのが例年より少し早く感じます。4.5歳児は進級や入学に向けて意識が芽生えていることが、子ども同士の会話から聞こえてくることもあり、嬉しさや寂しさなど様々な感情が溢れてしまうこともあります。3学期は、子ども達と4月からの出来事を振り返り、出来るようになったことをたくさん挙げて「おおきくなった~!」と心から感じることを重ねていきたいと思います。

 1月に実施した『わくわく参観』では、園での生活や遊びの姿をご覧いただき、また体験していただきありがとうございました。それぞれの年齢に応じた「わくわく」が込められた1日となり子ども達の嬉しそうな表情が微笑ましかったです。

 その中でも5歳児は、どんなことをして遊びたいか相談し企画から子ども達が考え当日を迎えました。特に印象的だったのは、親子で楽しんだ『おもいでかるた』。60㎝×45㎝サイズの大きな『おもいでかるた』は、友だちと一緒に協力し制作に取り組みました。

 制作遊びの過程で、文字や数量など知的好奇心が高まる場面や、友だちと相談したり、協力しながらイメージを形にしていく協同的に取り組む場面もあり、友だちの思いを知ろうとする姿や、友だちに自分の思いを伝え共に作りあげたという経験は5歳児だからこそできたと思います。この遊びをとおし、一体感、充実感や達成感を味わえたことは大きな力に繋がっていると感じています。

 早いもので今年度も残り2か月。一日一日を大切に、それぞれのクラスまたは友だちと過ごす中で芽生える、心に響く『おもいでかるた』の枚数をもっともっと増やしていきたいと願っています。            

 令和6年1月  園長

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